瑠璃光院
瑠璃光院(るりこういん)について
御本尊:阿弥陀如来
宗旨:浄土真宗
由緒
山と渓谷がおりなす風光明媚な「八瀬」の地は、古来「矢背」とも記されるように、壬申の乱で背中に矢傷を負われた大海人皇子(天武天皇)が釜風呂で傷を癒されたと伝わり、平安時代の昔から貴族や武士に愛された保養地でした。
三条実美公が庵に「喜鶴亭」と名づけました。
大正末から昭和の初めにかけて、12,000坪の敷地に延べ240坪の数寄屋造りに大改築されました。
数寄屋造りの書院は京数寄屋造りの名人と称された中村外二、自然を借景とした庭園は佐野藤右衛門一統の作と伝えられています。
その後、高級料理旅館「喜鶴亭」となり、料理旅館の廃業後、2005年に寺院となりました。
毎年、春と秋に特別公開しています。
(『瑠璃光院のパンフレット』、『瑠璃光院の説明書』より参照)
瑠璃光院の写真
(撮影日:2018年11月14日)
瑠璃光院は春と秋の特別公開のため行列ができると聞いていたので、開門(10時)の10分前に到着しましたが、すでに行列ができていました。
整理券を配布していて、10時20分頃に入ることができました。
10分おきに参拝客を入れているので、中に入るとそれ程混雑することなく見ることができました。
山門
池にかかる石橋の下には鯉が泳いでいます。
書院
瑠璃光院と言えば写経机に映り込むもみじが有名です。
八瀬のかま風呂
日本式蒸し風呂の原型です。
もともとは半円形の釜の中に10数時間、青松葉や薪などを燃やし、内部の土が充分に熱せられた頃合いを見計らって火を引いて、煤や燃えかすを掃除して、そこにむしろを敷いて、その上に寝転んで温まるお風呂です。
手間のかかる贅沢なお風呂でした。
月次風俗図屏風(左隻)
1年の風俗が六曲一双の屏風に描かれています。
右隻には正月(1月)から6月まで(春夏)が、左隻には7月から12月まで(秋冬)が配されています。
阿弥陀来迎三尊図
西方極楽浄土から、今まさに命終わらんとする人を浄土へ迎えるために雲に乗って現れてくださった阿弥陀様お姿が描かれています。
2階からの景色です。
庭園
瑠璃光院の御朱印
書き置きの御朱印が置いてあります。
見本と筆ペンが置いてあり、自分で中央の『瑠璃光院』の印を押し、日付を書きます。