平家物語の悲恋のお寺 祇王寺
祇王寺(ぎおうじ)について
御本尊:大日如来
宗旨:真言宗
山号:高松山
由緒
祇王寺は昔の往生院の境内にあり、往生院は法然上人の門弟良鎮によって創建されたと伝わっています。
山上山下にわたって広い寺域を占めていた往生院も後年は荒廃し、ささやかな尼寺として残り、後に祇王寺と呼ばれるようになりました。
平氏全盛のころ、白拍子の祇王、祇女(ぎじょ)という姉妹がいました。
姉の祇王が清盛の寵愛を得て、妹の祇女も有名となり、安穏に暮らしていました。
ところが、白拍子の仏御前(ほとけごぜん)が清盛に舞をお目にかけたいと申し出ました。
清盛は門前払いをしようとしましたが、祇王が優しく取りなしたので、今様を歌わせることにしました。
仏御前が上手だったため、清盛は仏御前に心を移してしまいました。
追い出された祇王は祇女と母の刀自(とじ)とともに尼となり、祇王寺の地に世を捨て、仏門に入りました。
その後、仏御前は祇王の不幸を思い、尼となり祇王のもとを訪ねました。
それから、四人一緒に籠って、往生の本懐を遂げました。
祇王寺の写真
苔庭
中に入ると緑一色の苔庭が飛び込んできます。
奥には竹林が広がっています。
フタバアオイ(双葉葵)
テレビの時代劇などでおなじみの「この紋所が目に入らぬか」という徳川家の三つ葉葵の紋所は、フタバアオイの葉三枚を組み合わせたものと言われています。
この棚には祇王寺の苔庭の代表的な苔が展示されています。
草庵
中には御本尊の大日如来、平清盛、祇王、祇女、刀自、仏御前の木像が安置されています。
吉野窓
祇王寺の青もみじ御朱印
2020年4月1日から9月30日までの限定です。
JR東海、京阪電車の『花手水と青もみじの名所御朱印めぐり』のパンフレットを提示するといただくことができます。
祇王寺の所在地