実相院
実相院(じっそういん)について
御本尊:不動明王
宗旨:単立
山号:岩倉山
由緒
実相院はもと天台宗寺門派の門跡寺院であり、現在は単立寺院です。
寛喜元年(1229年)、近衛基通の孫・静基(じょうき)権僧正を開基とし、紫野(現在の北区)に創建されました。
いちど五辻通小川(京都御所より北西)に移転しましたが、応仁の乱(1467~77年)が激しくなると、当時管理していた岩倉に移りました。
江戸時代初期、足利義昭の孫・義尊の時代、母(三位の局)が後陽成天皇に仕えて道晃法親王(聖護院門跡)を儲けたことから、天皇家とゆかりは深まり後水尾天皇や東福門院たちが岩倉にしばしば御幸に訪れるなど華やかな時代を迎えました。
その後皇孫の入室が続き、享保5年(1720年)には東山天皇中宮・承秋門院の大宮御所の建物を賜りました。
現存する数少ない女院御所です。
(『実相院のパンフレット』より参照)
実相院の写真
(撮影日:2018年11月14日)
実相院と言えば「床もみじ」がよく知られていますが、建物内部の撮影は禁止されています。
山水庭園
この庭池には日本で数少なくなったモリアオガエルが生息しています。
モリアオガエルは山地の澄んだ水辺にだけ生息する希少なカエルです。
そのモリアオガエルをモチーフにしたお守りも販売されています。
こころのお庭
日本国を表現した石組みと苔。
島を囲む海に立つ三つの木製のオブジェは波を表しています。表面は杉皮が施され、後ろ側に盛り土をし、その表面を白砂で覆っています。
江戸時代から続く「御庭植治」の小川勝章氏監修により、2013年春~2014年秋にかけて市民参加による作庭が行われました。
実相院の御朱印
書き置きの御朱印です。